なろう系アニメとは、主に「小説家になろう」に投稿された作品になります。
「なろう系」のテンプレには、主人公が異世界に転生したり、序盤からチート能力を所持していたり、ハーレムアニメだったり、作品名がやたら長いといった特徴があったりする作品が多いです。
なんだかんだで、人気が出る作品で、面白い作品も多いので、今回「なろう系アニメ」だけに絞って、ランキング10位形式で理由付きで紹介させていただきます。
10位:魔法科高校の劣等生
小説家になろう発初期のビッグタイトルといえばこの魔法科高校の劣等生と言っていいでしょう。
劣等生というレッテルを貼られて入学する主人公。しかしそれは学校の試験方法に問題があるだけで、彼は圧倒的な力を持っている。その力はまさに無双。攻撃を受けても、自己修復魔法で一瞬のうちに回復するし、マテリアルバーストはすべてを無に帰します。
おすすめ理由
いわゆる“俺様ツエー”、“チート”、“無敵”などの何でもできる主人公の“ハシリ”と言えるのが本作の司馬達也その人です。
“さすおに”こと「さすがですわ!お兄さま!」という造語ができたのも本作を象徴する言葉と言っていいでしょう。
アニメはこの作品を序盤から忠実に再現しており、原作で一番人気の九校戦編もちゃんと描写されているのが評価できるポイントです。
作画は多少ん?という部分もありますが、魔法、サイオンを具現化しているところが素晴らしいと言えます。特に九校戦ラストの三高の十師族一条戦のバトルは必見です。
9位:異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ
異世界食堂と並んで昨今のなろう系のグルメ路線の潮流を作った作品と知られているのが異世界のぶです。
本放映時にはなぎら健壱氏の実写バラエティーとの連動で話題を呼びました。
おすすめ理由
まず、キャストが豪華です。居酒屋サイドのキャラクターは杉田智和さんと三森すずこさんが演じていらっしゃいます。加えて、毎回居酒屋にやってくるお客さんの声も魅力的です。聞きながら「この人まできたの!?」と楽しめると思います。そしてなんといっても飯テロがすごいです
アニメの完成度的には作画や声優の配役など細部も踏まえ考慮しても屈指のレベルだと言っていいでしょう。(若干中世系モチーフとしては綺麗すぎるレベルなのはやむ無し)
登場メニューも極めてリアルに再現されており、湯豆腐やおでんといったメニューの写実的描写は視聴していて食欲をそそられるものがあります。
そしてなんといっても飯テロがすごいです。アニメの絵がとても美味しそうなのはもちろんですが、お客さんのコメントがすごいんです。とにかくお客さんの食レポ力が高すぎます。美味しそうな食べ方も相まって、このアニメを夜中に見たら夜食は逃れられないと思ってください。また、各話を短編としてバラバラに見ても楽しめるのもおすすめポイントです。
原作は1話、1話が短くアニメも1話が10分と短いですが、それゆえに小気味よく話が進みサクサク見れるのが魅力と言っていいはずです。
原作を忠実に再現すると10分持たないので、プラスアルファな作り込みがきちんとされているのはポイント。
原作を知らなくても単話で楽しめるのも評価できます。
8位:本好きの下克上
病的なまでに本が好きな主人公:マインは念願の司書になるという夢叶わず、異世界に庶民として転生します。
現在原作の第二部にあたる神殿編が放送されているゆえにまず現段階で視聴しやすいのが肝だと言えます。
おすすめ理由
俺様つえー系のファンタジー作品が多い中で主人公のマイン=ローゼンマインが本を作るために周囲を巻き込んで異世界のしきたりを変えていくのも従来にはない面白さと言っていいでしょう。
第一部は多少作画、マインの顔のアニメ化の出来に低評価をつける人も多かったのですが、第二部は安定しており文句をつける人も少なくなっています。
内容に関しては一部原作小説を省略、簡素化しているところはあるものの14.5話、原作の人気キャラクターであるユスクトスを主役にした閑話(ユスクトスは本編では第三部からの登場)や短編集に収録されている話がアニメ化されているのは好感がもてます。
恐らく第三部がアニメ化されるのは間違いなく、第一部、二部ある程度独立しているので各部ごとに見ても楽しめるのはポイントが高いところでしょう。
7位:盾の勇者の成り上がり
主人公尚文は最初不憫にも全く攻撃のできない盾という聖武器を持って召喚された。
そこでは槍の勇者「元康」と剣の勇者「錬」と弓の勇者「樹」にも盾は使えないと宣告をうける。
さらには盾は宗教的にも人望がなく、果ては最初に仲間になったと思っていた女に有り金を全て奪われた上に濡れ衣まで着せられて無一文で世界に放り出されることになるのだった。
おすすめ理由
個人的な性癖ですが、私は最初に主人公が絶望する作品が大好きでたまらないタイプの人間なので、絶望してから這い上がる人間の底力を見るのが大好きな人にはたまらなく好きになるのではないでしょうか。
キャラたちも魅力的で、作品のライバルである「槍の勇者」はなんというか、尚文と同じような理由で憎めません。
むしろ好きです。尚文も元康もSAN値が0の状態でリスタートする感じが特にいいですね。
6位:ありふれた職業で世界最強
主人公が最初に絶望して這い上がるタイプのアニメです。主人公はもともと気の弱いが我を通すタイプの独善的なオタクです。
ですが、錬成というその世界におけるありふれた職業でステータスも他の人間よりも低い物であった。
おすすめ理由
クラスメイトみんなを助けるために一人でベヒモスを相手取り時間を稼ぐものの、嫉妬に狂ったクラスメイトの魔法の『誤射』で奈落の底に落ちてしまう。
そこは未踏派のダンジョン。偶然(数百年前、オスカーが放り捨てた)神結晶のある場所に逃げ込み、腕を失いながらもたくましく生きることを決意するシーンはみものです。
信じていたものに裏切られた彼は、それでも人の心は失わず、同じく奈落で封印されていた吸血姫の女の子と共に奈落の攻略を行うことになる。
好きをまっすぐに表現する彼らは見ていて羨ましくもあり、爆発しろとも思ってしまう場面もあります、
おそらくもしアニメ本編(2期など)が終わった後も、アニメでは放送されない時空でハジメと親友になれるアビスゲート卿との絡みを延々と見ていたいですね。
5位:この素晴らしい世界に祝福を!(このすば)
主人公のカズマは現実世界である日トラックにはねられて意識を失うことになります。そして異世界転生します。
おすすめ理由
仲間はアクアとダクネスとメグミン、とにかく特徴的なキャラクターがそろっています。アクアは女神になのですが、とにかくオーラがないです。
すぐおちゃらけるのが何とも言えぬ面白さを醸し出しています。通称駄女神。メグミンは紅魔族の娘で、片目を隠して中二病のセリフを吐きます。
使える魔法は爆裂魔法だけというこだわりの強さが面白いです。ダクネスは行ってしまうとドMキャラで、かなりの変態です。
そんな無茶苦茶なメンバーに負けず劣らないカズマもなかなかの猛者です。かなりの性欲の持ち主で、幸運マックスなのでスティールが強力です。
可愛い要素もありギャグもありで、とにかく面白すぎるアニメ。
4位:オーバロード
アインズ様率いるナザリックの面々の私生活を見ることができるアニメです。
おすすめ理由
アインズ様は現実からゲームの世界に転生した、元人間でした。
昔アインズとともに一緒に協力してギルドを作り上げた人がたくさんいました。しかし今は引退してしまったようです。ナザリックの面々がとくに強すぎるのが楽しめます。
例えば」一国の人間界の王国の軍をナザリックの幹部一人で、壊滅させることができる強さがあります。
あまりのナザリックの強さに一方的すぎる展開が起こるため、敵に新たな役者が欲しいところと思っています。一応に気に番外席次というナザリック幹部に匹敵するキャラが出てきました。
3位:乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(はめふら)
タイトル通りの物語、と思いきや、主人公が現実世界から転生していたことで、物語は思わぬ方向に転んでいきます。
おすすめ理由
主人公はただ破滅フラグを回避したいだけ、それなのに、気づけばどんどん友情が育まれていきます。
最初に主人公が説明してくれる乙女ゲームとは全く違う展開になっていく物語に、目が離せません。
しかも、主人公は「なろう系主人公」のセオリー通り、「鈍感のクセにやたらモテる」!! おかげで主人公の意図せぬところで、「破滅フラグ」ではない別のフラグが乱立し始めます。
主人公は「破滅フラグ」を回避できるのか、そして立てまくってしまった、たくさんのフラグをどうするのか、気づくとのめり込んでいる作品です。
2位:転生したらスライムだった件(転スラ)
タイトルから遠ざけてしまう人もいるかもしれませんが、ストーリーは、タイトルから受ける印象とはかなり違います。
スライムに転生した元サラリーマンが自分の国を興していく、主人公最強系作品です。『大賢者』、『捕食者』というユニークスキルを持ち、その組み合わせが最強最悪になります。解析からスキルの取得まで、あらゆることができてしまうでしょう。
主人公リムルが敵として現れたなら、もう絶望してもいいレベルでしょうね。
おすすめ理由
主人公は、スライムといっても無力な存在ではなく、様々な高度なスキルを操る最強のスライムなのです。
ここまではまあ、ありがちといえばありがちなのですが、主人公はスライムに転生したあと、すぐに旅にも出なければ、美女を従えハーレム状態にもなりません。
転生した場所の近くで暮らしていたゴブリンたちを助けたあと、その流れでゴブリンたちの長となり、彼らと共に村を作るのです。
どんな敵でも淡々としたテンポで進む戦闘は見ていてスカッとします。
そこに暴風竜やさまざまな種族たちが、仲間となって最強にさらに拍車をかけていきます。人間の国の近くに魔物の国が出来たら、そりゃ国の代表のリムルの名前は世界に轟きますよね。小さな村から始まり、それが町になり、国になり、規模がどんどん大きくなっていくのは見ていて爽快です。
この「まず地に足を付ける」感じが異世界転生ものとしては斬新で、しかし不思議とワクワクします。
1位:re:ゼロから始まる異世界生活(リゼロ)
こちらもまたまた主人公が異世界転生する話です。なろう系といえば異世界!「リゼロ」の愛称でよく知られているこの作品ですが、意外と本編をちゃんと見た人は少ないのでは……?
この作品も「転スラ」と同じく、タイトルとはかけ離れたストーリーに驚かされる作品になっています。
おすすめ理由
私は今まで見なかったことをちょっと後悔しました。異世界でハーレム組んでるだけの王道の異世界生活だと思っていたのが大変申し訳ないです。
本当に、ごめんなさい……。実を言うと、このアニメは闇が深いんです。アニメを見ていただければきっとわかると思いますが、物語をとおして主人公が背負わされる苦しみがあまりにも大きすぎます。ス
トーリーが進むにつれて、周囲の人のことが徐々にわかっていくのですが、その積み重ねは見ているこちらが苦しくなるほどのものです。とにかく主人公の葛藤か人間らしくて、とても好きでした。
この作品少し他とは違う異質さを放っています。
主人公に唯一与えられた力は「死に戻り」、つまり、死んでは戻り死んでは戻り、を、ある状況を乗り越えるまで繰り返すのです。記憶を引き継いで再び活動することができます。
しかしその世界の住人はもちろん主人公のことは覚えていません。この能力のせいでスバルは常人には耐えがたい苦痛を味わうことになります。
主人公は強いわけではない
主人公は普通に人間ですから、痛みもあれば、死への恐怖もあります。しかし、自殺だろうと他殺だろうと、とにかく進むまではループから抜け出せません。この「ゲームっぽさ」が、彼がおかれている状況への残酷さを際立たせるのです。
しかし、絶望ばかりではないのがこの作品の魅力。この作品には、主人公自身をはじめ、ヒロイン、サブヒロインなど、主人公にとっての「光」ともいえる魅力的なキャラクターが数多く登場します。
そして、彼らの交流と、それによってもたらされる主人公の成長ぶりが、この作品の見どころなのです。
可愛いキャラクターが沢山
キャラはすさまじくかわいいです。しかしかなりのハードな話で主人公は死にまくります。能力をいいことに平気で死にます。それほどこの作品の世界はハードだということです。
何度死んでもヒロインたちを救わなければならない、そんなシリアスな話に自分は惹かれました。
レムの名シーンは凄く見所にだったりして、凄く好きなシーンです。
番外編:無職転生ー異世界行ったら本気出すー
こちらは、2020年アニメ放送決定の段階ですが、なろうで長らく累計ランキング1位を独占していたなろうにおける異世界転生ブームの立役者なので、現時点ではアニメを見ることが出来ませんが、今回期待を込めて番外編で紹介です。
37歳のニートであった主人公はロクデナシであった。
親の死と共に家から追い出されて、いく当てもなく、トラックにひかれかけていた少年少女を助けようと飛び出し、トマトのようにつぶれて死んだところ、彼はルーデウスとして生まれ変わっていた。
生来のスケベと、血筋としての巨乳好き。魔術師のしての才を見出され、魔術を勉強する。
人の心というものを深く考えさせる物語です。親の心、子の心。しがらみ。
アニメ放送前のため小説の話となりますが、一度読み始めたらテンポがよく止めどころが見つからないほど面白いです。
気になったら、先に小説を読むことをおすすめします。
なろう系アニメおすすめまとめ
今回は、「なろう系アニメ」のおすすめ作品を紹介しました。
どれも面白い作品なので、気になった作品がありましたら、一度視聴して見てくださいね。
